4人家族なのに3LDKのマンションインテリア

4人家族で住む3LDKマンションの生活・インテリアを紹介。裏テーマ、狭くても広い部屋に負けない部屋づくり。

理想の建築旅(長崎県長崎市オランダ坂)!天井の高さが快適な住まいをつくる

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本ブログでは、僕の家族・住まいについての「マンションのライフスタイル考案」と私の仕事の経験から「失敗しないマンションの選び方」「その他」を、綴ってます。
今回は「その他」についてのお話ですが、初めての方は、本編の記事をご覧いただくと有り難いです。
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こんにちは!晴です。

さて、欧米と日本の住まいを比べてみると、大きな違いがあるでしょうか?

基本的な間取り、部屋の広さ、材質等、色々違いはありますが、最も違いが表れるのは「天井の高さ」についての考え方です。

本日は、長崎県長崎市の観光名所オランダ坂にあります洋館に訪れた際、住まいの「天井の高さ」について考えてみましたので、ご紹介します。
f:id:haruru1019:20190222012218j:image長崎県長崎市東山手。我が家は一年ぶりのこの街に訪れました。
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■歩け、歩け。長崎はとにかく坂の街なのです。
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長崎市の名所「オランダ坂
f:id:haruru1019:20190222012503j:image■長男さんと一緒にお目当ての洋館へ

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■ さて、こちらが今回紹介する「長崎県長崎市東山手甲十三番館」です。

 

西洋式住宅の魅力 

長崎県長崎市オランダ坂には、明治の中頃に建築された外国人向けの洋館(旧領事館)「長崎県長崎市東山手甲十三番館」が展示されています。

120年以上も経った古い洋館ですが、当時のまま保存が行われ、多くの観光客が訪れる名所なのです。

淡いブルーの外観の家を、一歩部屋に入ると、まず驚かされるのはその天井の高さ。

目視での感覚なのですが、天井までの高さは2m90㎝~3mほど。

また、天井の高さはもちろん、部屋のドアや外のサッシなどの建具も高く設定されており、空間を広くを感じることができるのです。

このような空間の広がりと解放感は日本の住宅にはない感覚です。
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長崎県長崎市東山手甲十三番館の内装。とにかく天井が高い。
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■建具(ドア)も高い
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■古くも雰囲気のある内装
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■腰高窓取り付ける設定位置が高いため、光も入りやすいつくりなのです。
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海外での部屋の価値

海外、特に欧米では部屋の広さに加え、天井の高さを重視します。

「空間」に部屋の価値を感じ、部屋の広がりをとても大切に考えているのです。

低い天井の日本家屋に慣れ親しんだ僕らの感覚にはない住宅文化なのでしょう。

 

マンションの天井高

現在、日本で建てられているマンションの天井高は2m40㎝を標準として、高くて2m50㎝といったところでしょうか。

天井の高い部屋は日本でも、「価値がある」とは評価されますが、海外の方が考えるその価値観と比べると、かなり差があるように思います。

天井の高い住まいがスタンダードにならない日本。いまでも、天井高さを売りにする物件は滅多に供給されず、選択肢自体がないというのが実情です。

なぜなら、天井高2m40㎝の部屋であれば、10階建てのマンションが建てられるところ、天井高を25㎝ほど高くすると、9階建てとなり、販売できる戸数が減るからです。

当然、その分販売価格に転嫁しなければなりませんので、物件が高額になり、売れ残りを避けたいマンション業者は天井の高い部屋はつくりません。

部屋の高さはほどほどにし、販売価格(建築費)を抑えようと考えるのです。

 

古くても「素晴らしい住まい」の条件

住まいは、部屋の内装も経年とともに古くなってきます。

でも、日本と違って、欧米では古い物件ほど「価値」があると考えられ、家の価格も落ちづらいと言われます。

なぜでしょう?

もちろん、古いものに価値を感じる欧米文化もあると思いますが、その住まいの作り方に工夫と哲学があるといえるでしょう。

その主な工夫や哲学は以下の3つです。

1.常に部屋に手を加え、メンテナンスし住まいの価値を保つもの。

2.外装や内装に、石材や無垢材などの天然素材を使用し、時が経つほど「味をだす」。

3.平面化だけでなく、「空間の広がり」を重視し、高い天井や建具をつくる

こういった住まいづくりの工夫や考え方により、価値が落ちにくい家を作るのです。

日本のように新築を購入した瞬間、「価格が20%落ちてしまう」ってことはないのです。

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最後に一言

本日は、住宅の天井高について考えてみました。

余談ですが、僕は戸建ての営業時代、内装・外装の建具(ドア)はできるだけ、当時、一般的に使われていた1m90㎝~2mの高さではなく、天井につくような2m40㎝のものをお勧めするようにしていました。

それは、空間が広がるから。

図面では分かりませんし、お客さんも気づきにくい部分ですが、長く暮らす住まいなので、快適な空間を提案したかったからです。

部屋の内装は古くなります。でも「快適な空間」をつくると、それ自体は古くならない一生の価値を持つと考えていたからです。

 

では!!

 

 

追伸:家族で長崎のお祭り「ランタン祭り」行ってきました。
f:id:haruru1019:20190222012823j:image長崎市「ランタン祭り」。長崎は僕の好きな街のひとつです。
f:id:haruru1019:20190222012858j:image■元々中華街の華僑の人々が「春節」を祝ったお祭り。市内の各地には会場がもうけられ、イベントを行っています。こちらのお堂は本物の豚頭をお供えしてます。
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■夜の街は赤く美しいランタンや飾り物で彩られます
f:id:haruru1019:20190222013140j:image■今年で3度目の長崎ランタン祭りに訪れました。

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