4人家族なのに3LDKのマンションインテリア

4人家族で住む3LDKマンションの生活・インテリアを紹介。裏テーマ、狭くても広い部屋に負けない部屋づくり。

【災害考案】!マンションは災害には強いが、停電には弱かった。

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「千葉県がんばれ!」
この度は、千葉県および関東地方にお住みの皆さん、台風のご被害等、謹んでお見舞い申し上げます。

こんにちは!晴です。
2019年9月、昨年の大阪府の停電に続き、台風の被害により、千葉県内を中心とした大規模な停電が起こってしまいました。

Twitterなどの情報を見ていると
東京電力の復旧見通しが甘い!」
「政府は内閣の組閣発表より早急な対応をしろ!」
「テレビは市民のために情報を流せ!」
と批判する人もいますが、エアコンの効いた部屋でtweetしているだけだと思うので、ここでは聞き流そうと思います。そして、誰かを批判するより、ここでは「千葉県頑張れ!」と僕は叫びます。

さて、僕たちの住む日本は世界でも有数のインフラが整った国。そして災害が多い風土であるが故(慣れている為)、復旧スピードもおそろしく速い国であることは間違いありません。

でも、今回の災害で、地震のように全てのインフラ(電気、ガス、水道)が止まらなくても、「電気」が停止するだけで、都市機能および日常生活がおほぼ停止することを再認識したと思います。

今回は「停電とマンション生活」について考えます。

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僕たち日本人は使えるのが当たり前だと思ってしまう「電気」。
電気の供給が停止されると、どんなインフラが停まるより、直接的に日常生活を破壊されてしまいます。またマンションに住んでいる僕らにとっては、特に「停電」は相性がよくないことも自覚しましょう。

まず、停電になると以下のものが停止します。

①.給水ポンプ停止・・・水道が使用不可。
②.エレベーター停止・・・古い機種(停電時自動降者装置が未設置)の場合、閉じ込められる危険あり。
③.自動ドア機能停止(手動切替)・・・ノンセキュリティー
④.給湯設備停止(コントロールパネル停止の為)・・・給湯不可。
⑤.インターホン施設停止・・・訪問者確認できず。
⑥.部屋内インターネット設備停止
⑦.照明器具、エアコン、テレビ、家電製品使用不可。

ざっと、こんな感じでしょうが、①②については、戸建て住宅よりマンションの方が負担を受けてしまう部分です。

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マンションは停電に弱い

上記①②は、住んでいる部屋やマンション自体の階数が高いほど、負荷がかかります。まず水道。低層マンションであれば、通常の水道圧でも部屋に水を送れる場合もありますが、高層マンションではとても水を送れません。水ポンプが作動しないので水道は使えず、飲料水はもちろんのこと、トイレの水さえ流せないのです。

また、停電になれば、当然エレベーターは使えません。外に出る手段は、非常階段に限られますので、居住者にとっては大きな負担です。もし、万一僕がお金持で、35階建てタワーマンションの最上階に住んでいた場合「エレベーターが停まったら・・・」、考えただけで、ゾッとしてしまいます。また支給された重い水などを持ちながら、35階まで何回も階段を上り下りするのって、ほぼ不可能ですよね。

そして、気を付けなければいけないのがエレベーターの安全機能。新しい物件なら大丈夫ですが、エレベーターに「停電時自動降者装置」が付いていない古いマンションは、停電時、運悪く、籠内に閉じ込められる危険だってあります(特に古い商業ビル・雑居ビルは危険!)。その場合、エレベーター会社の作業員が到着しないと救助できません。復旧まで時間がかなりかかると想定され、季節によっては、「閉じ込め=生命の危険」となるのです。

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災害自体には強いマンション

さて、マンションは停電に弱いというお話をしましたが、デメリットばかりではないこともご理解ください。

今回、停電の原因となったのは何でしょうか?台風です。大規模な台風が関東地方を直撃したわけですが、マンションに台風による直接的な被害は少なかったはずです。もちろん軽微な損傷や雨漏れ等が発生した物件はあったでしょうが、屋根が飛ばされたり、外壁が剥がれ、家ごと潰れてしまったということはありません。

主に木造や軽量鉄骨でつくられる戸建て住宅は、家自体の重量が軽い為、風には弱く、築年数が古かったり手入れを怠った住まいは、大きな被害を受けてしまいます。強固で重量が重い鉄筋コンクリート造であるマンションは、台風にとても強い構造なのです。
これは、平屋でさえコンクリートやブロックなどの重い素材を使って家を建てる沖縄の住まいをづくりをイメージしていただければ、ご理解いただけるのではないでしょうか。

 

災害時こそマンションの特性を生かそう

災害後の対応には、自助、共助、公助という考え方がありますが、残念ながら、今回のように広範囲に被害が出た場合、被災者の絶対数から考え、公助が届くには時間が掛かります。
ですから、ある程度、自助、共助で乗り越えなければなりませんが、ここでマンションの特性をいかさない手はありません。

マンションの特性=「共同住宅」ということです。
個人単位で準備すると大きな負担になる防災対応も、マンション住民全員で共有できるものであれば、管理組合が用意すれば負担は軽くなります。

例えば「発電機」。停電時、灯油などで発電できる機器ですが、今回の災害では必須のアイテムです。でも価格も12万円位しますので個人で購入するのは結構大変。しかしながら、マンションの管理組合で所有すれば、120戸規模のマンションで戸当たり1000円、60戸規模のマンションで戸当たり2000円の負担で済みます。

あるマンションの管理組合では、発電機をはじめ簡易トイレや水を運ぶ為の折畳型のボトル、電灯等を購入し、災害に揃えているケースもあります。ぜひ参考にしてください。

 

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HONDAから発売されている発電機「エネポ」(118,000円)。カセットコンロで使用するガスボンベを燃料として、発電できますので、お勧めです。

 

最後に一言

本日は「停電とマンション生活」について話をしました。僕らが当たり前のように使っている電気も供給が滞れば大惨事となります。それだけ電気に依存した社会なのですが、今後、少子高齢化に伴いインフラの復旧には時間差がもっと顕著になるでしょう。都市部に人口が集中する一方、過疎地はさらに手が届きにくくなりますが、これはもう仕方ないことなのです。

電気の利便性を享受した僕らはもう昔の生活に戻ることもできません。僕は原発については消極的な賛成派ですが、現在の日本人はエネルギーの重要性をもっと認識すべきだと思います。

では!

f:id:haruru1019:20190918193015j:plain■千葉県南部は、東京の隣接県とは思えないほど山で分断された地形。遠方で地形的にも辺境は復旧も時間がかかるのはある意味しょうがない。

 

 

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